放射能の影響は甲状腺がんだけなのか?

 「『放射能の影響は甲状腺がんだけでしょ』そう言われて愕然としました。」友人が福島に帰還した方から言われてショックを受けた言葉です。

 正しくは放射能の影響として世界が唯一認めているのが『甲状腺癌』なのです。その他の影響は医学的に証明されていないというのが医学界の言い分なのですが、それはアメリカをはじめとする原発推進国が調査に消極的であるため知識の蓄積をしていないという事の裏返しなのです。

 チェルノブイリで被害に遭ったウクライナの人々の間では様々な人的異常が、放射線が確率論的に発生するのと同様、確率論的に発生しています。ですので、本来は異常が発生した総数で議論しなければならないと考えられるのですが、上記の国々はそれを阻害しているのです。実際、放射能の影響で奇形が発生しているのは確かなことなのです。

 では、癌の発生を心配して検査をするのはどうでしょうか?残念ながら私の周りには月に一回の癌検診を受けていて癌を発生させたという方がおりました。

 原発災害に加えて、医療被曝で発癌するケースはおそらく少なからず存在しています。ですので、私は血液検査で癌マーカー、それも非特異的な癌マーカー検査である『抗p53抗体検査』を継続的に受ける事を事故当初から知人および自治体に勧めております。

 この検査は採血だけの検査で 癌になった際に発生する物質を検出するものです。医療被曝を回避して早期の癌を発見する為にはこの検査は非常に有用であると考えられます。