甲状腺がんアウトブレイクに対するスクリーニング効果(??)反論に対して物申そう!!

本来10万人に1人もいなかった筈が、100人を超える甲状腺がんが発見された。スクリーニング効果によって甲状腺がんが本来発見される以上に発見されたのだと説明された。

 

だが、そもそもその様な患者が殆ど居なかった状況から発見され始めて、その数がドラマチックに上昇していくことこそが、甲状腺がんが放射能の影響であることを認めざるを得なかったチェルノブイリの教訓である。

 

スクリーニング効果といって出てきた結果に目を瞑ってしまうなら医学に期待した人々の希望を全て奪い去ることになる。

 

加えて、本来発見されるべきではなかったというのであれば、それは「子供を見捨てる」という宣言と同じ意味である。昨今の経済の不調、不振、不況は病院に行けない子供を作っている可能性があることに、目を背けるべきではない。子供たちに痛みを我慢して死ぬことを推奨するような学問が医学なのか?

 

 

(本来発見されるべきではなかった)=(「子どもを見捨てる」)

 

 

医学は上述したように、そもそもスクリーニング効果による数値の証明ではなく継続的な検査による経時的変化(*)に注目するように話を持っていくべきであった。

 

だが、短期間で多くの甲状腺がん患者が出たことにより、報道されている以上の放射性物質が拡散したことに触れられることを危惧しての過剰反応であった可能性があるのではないか?これを隠すためにチェルノブイリの時の数字との差異を説明することに注力した結果、出てきた単語が「スクリーニング効果」ではないかと思わせるのである。

 

そもそも「スクリーニング」などという聞いたこともない言葉を持ち出して、「スクリーニング効果」という数字による証明可能(**)な言葉を、単なる単語として使用し、数字による証明をしようとする努力を怠っていることこそが、この言葉を聴いて理系の者が『まやかし』と判断してしまう原因となっているのである。

 (つづく)

 

*:同じ対象者に対して定期的に甲状腺検査を実施し、これを集計・公表する。チェルノブイリではこの検査により甲状腺癌が増えていったことを把握した。日本でも当然実施すると考えるが、現在の政府は当然のことを当然のように無視して実施しない傾向がある。

**:証明方法についてはご相談ください。