唱歌『ふるさと』に対して物申そう!!

①うさぎおひし かのやま  こぶなつりし かのかわ

ゆめはいまも めぐりて  わすれがたき ふるさと

 

②いかにいます ちちはは  つつがなしや ともがき

あめにかぜに つけても  おもひいづる ふるさと

 

③こころざしを はたして  いつのひにか かへらん

やまはあをき ふるさと  みづはきよき ふるさと

 聞けと歌われる度に、歌え(「皆で歌いましょう」)と言われる度に、涙が出て歌えなかったこの曲。3年経った今でも、メロディは変わらず 私達の心を締め付けます

 

 特に3番の部分。この部分は福島からの避難者を前にして歌ってほしくありません。何を成し遂げても、どんなに頑張ってみても放射能汚染は消すことが出来ない以上(*)、いつになっても帰る事は出来ないのです。確かに 山は青さを保っています。水は見た目清らかです。しかしながら、いずれも高度に放射性物質に汚染されております。現実の「水は汚れたふるさと」が、この歌への私達の違和感を増長させるのです。

 

 結局のところ、表面的な言葉が復興されただけで、心の復興はなおざりにさえれている事が この悲しさの原因なのです。ですから、3番は、少なくとも私達は 歌わなくて良いと思うのです。

*:除染は方法検討中の技術です。効果は薄く、旧ソ連がまったく同じことをして国費を浪費してしまったと評価したものです。形だけの、正に偽善が行われている事を私達は認識する必要があるのです。そして、これほど効果の出ていない手法でも、除染実施の実績が私達を被ばくさせる帰還政策の推進に使われているのです。これこそが棄民政策なのです。